【新唐人日本2012年5月24日付ニュース】四川大地震で損壊した四川省綿陽民族中学校は、香港政府および香港教育界から日本円でおよそ4000万円の寄付金を受け、建て直しました。しかし、新しい校舎は使用開始から1年あまりで、地元政府によって解体されました。報道をご覧ください。
2008年5月12日に発生した四川大地震の後、香港政府が200万香港ドル、香港の教育界が200万香港ドル、綿陽市政府が256万元を投入して、綿陽民族中学校を建て直しました。香港の援助を忘れないため、学校の名前も綿陽紫荆民族中学校に変更。しかし、新校舎完成から2年も経たないうちに、地元政府は豪華マンションの建設を理由に校舎を解体しました。
5月18日、香港発展局の四川再建支援チームの責任者はメディアに対し、綿陽市当局は強制的に学校を閉鎖し、土地を回収したと示しました。香港からはすでに調査チームを現地に派遣し、寄付金の回収も考慮に入れているそうです。
香港発展局支援四川再建チーム 麦斎光氏
「もうあまり言えません。我々が言いたい事はすでに発表した通りです」
香港メディアによると、紫荆民族中学校はすでに閉鎖され、跡地では広場の建設が進められています。
我々は綿陽市教育局に電話をしましたが、担当者は上からの指示で、何も言えないと示しました。
綿陽市教育局 職員
「個人の立場から、メディアの角度から言うと、わずか1年で解体するのは誰でも心が痛むことです」
香港の援助を受けて2010年3月に完成した紫荆民族中学校は、総合実験室、宿舎、食堂、図書室が完備された寄宿学校で、生徒のほとんどは阿バ州の少数民族の子供たちだそうです。
四川大地震発生後、香港の民間から送られた義援金は100億元以上、香港政府も2009年、四川再建のために90億元を支援しました。
新唐人テレビがお伝えしました。